
沖縄の黄金言葉(おうごんくとぅば)は、沖縄県が独自に選定した「心に響く名言・格言」を指します。これらの言葉は、沖縄の文化や歴史、風土に根ざし、生活の中で大切にされてきた教えや知恵が込められています。
例えば、沖縄の黄金言葉の一つに「なんくるないさ」という言葉があります。これは「何とかなるさ」という意味で、困難な状況に直面しても前向きに考える心を表しています。また、「ぬちどぅたから」(命こそ宝)も有名で、命の尊さを強調する言葉です。
ここでは、沖縄の黄金言葉を五十音順に紹介します。
| 黄金言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 朝寝坊は貧乏 昼寝は病気 | あさにはひんすー ひるにはやんめー | 朝寝坊は貧乏のもと、昼寝ばかりしているのも 体に良くない |
| あしびぬ ちゅらさー にんじゅぬ すなわい | あしびぬ ちゅらさー にんじゅぬ すなわい | 踊りや祭りの見事さは参加者の数による |
| あちゃーぬ ねーんちあみ | あちゃーぬ ねーんちあみ | 明日がないはずがない |
| 有てぃん喜ぶな 失てぃん泣くな 人ぬ善し悪し や 後どぅ知ゆる | あてぃんゆるくぶな うしなてぃんなくな ひとぅ ぬゆしあしや あとぅどぅしゆる | いくらお金や物があるからと言って喜ぶな。また 失ったから、ないからといって泣くな。人の善し 悪し、評価というものは人生の最後にわかるもの |
| あひゃーまい 屁や 我 屁 | あひゅーまい ぴーや ばーぴー | あなたのおならは私のおなら |
| あらむん じょーぐーや どぅー がんじゅー | あらむん じょーぐーや どぅー がんじゅー | 粗食上戸は体が頑丈 |
| 慌てぃーる中よーんなー | あわてぃーるなーか よーんなー | 急いで慌てると良くないという意味 |
| 苦労苦しさ今の一時 | あわり くりしゃん なまぬびぃとぅとぅき | 辛いのも苦しいのもその時だけ |
| あんだぐちゃーや 気ぃちきりよー | あんだぐちゃーや きぃちきりよー | お世辞の上手い人には気をつけなさい |
| 言いいばっぺーねー 聞ちち直し | いいばっぺーねー ちちのうし | 相手が間違えたら聞き直そう |
| 意地ぬ出じれー 手ー引ち 手ーぬ出じれー地 引ち | いじぬ んじらー てぃーひち、てぃーぬ んじ らー いじひち | 意地が出たら手を引っ込め、手が出たら意地を引っ込めろ |
| いちゃりばちょーでー | いちゃりばちょーでー | 一度会えば みな兄弟 |
| いちゃんだものや値高物 | いちゃんだむんや にーだかむん | ただの物は値が高いもの |
| 親 ゆし、子 ゆし | うや ゆし、くゎ ゆし | 親が教え、子が教え合う(互いに教え合うこと) |
| 容姿や皮どぅやる 肝心第一 | かーぎやかわどぅやる ちむぐくるでーいち | 外見じゃなくて中身が一番 |
| 片手さーねー音ー出じらん | かたてぃーさーねー うとぅーんじらん | 片手では拍手できず音が出ない |
| 亀ぬ甲やか年ぬ功 | かーみぬくーやか とぅしぬくー | 亀の甲より年の功 |
| 木ぬ曲がえー使りーしーが 人ぬ曲がえん | きーぬまがえーちかーりーしが ちゅぬまが えーちか | 曲がった木は使えるけど、曲がった人は使えない |
| 言葉銭じけぇー | くとぅばー じんじけぇー | 言葉の使い方はお金を使うように大切 |
| 慶良間見しがまちげー見らん | けらまーみぃしが まちげーみーらん | 慶良間島は見えるが自分の足元にはなかなか気づかない |
| 砂糖ぬ甘さとぅ コーレーグスぬ辛さ 取れー何すが | さーたーぬ あまさとぅ こうれーぐすぬ からさ とぅれー ぬーすが | 砂糖の甘さと唐辛子の辛さを取れば何になる? |
| 今日明きてぃ明日に学ばてぃすりば 明日からぬ明日や明後日なゆさ | さゆあきてぃあちゃにまなばてぃすりば あちゃからぬあちゃやあさてぃなゆさ | 今日できることを明日やろうと考えてはいけません |
| しきのー ちゅい しーじーしる くらする | しきのー ちゅい しーじーしる くらする | 世間は互いに助け合ってこそ暮らすものだ |
| 墨ぇー知っちん むのー 知らん | しめー しっち むのー しらん | 学問はあっても世間知らず |
| 縄の余いや使りーしが 言葉の余いや使らん | ちなのあまいやちかりーしが くとぅばのあまいやちかーらん | 余った縄は使えても余計な言葉は使えない |
| ちゅいしーじ | ちゅいしーじ | いつの時代も助け合いが大切 |
| 人ぬ恩じぇ忘してぇ ならん | ちゅぬ うんじぇ わしてぇ ならん | 人の恩は忘れてはいけない |
| 人ぬ為や我為 | ちゅぬたみーや わんたみー | 人のためにやったことは自分のためにもなる |
| ちょーくくるるでーいち | ちょーくくるるでーいち | 人は心こそ第一 |
| ちら かーぎ やか ちむ ぐくる | ちら かーぎ やか ちむ ぐくる | 顔、容貌より肝(心)が肝心 |
| 天ぬ星ん むてぃくぃん/td> | てぃんぬ ふしん むてぃくぃん | 天の星をとってあげたい |
| 十本ぬ指や同丈や無ねぇらん | とぅーぬいびーや いぬたきーやねぇらん | 10本の指はみんな高さが違う、みんな同じではない |
| 成しば何事ん成ゆる事やしが 成さん故から どぅ成らぬ定み | なしばなにぐどぅんないるくどぅしやしが なさんゆいからどぅならぬさだみ | 一生懸命頑張れば成し遂げることができるけれども、挑戦しなければできるものもできません |
| なんくるないさー | なんくるないさー | なんとかなるさ |
| 根ぬ強らばどぅ枝強る | にーぬつうらばどぅ ゆだあつうる | 根っこが強いと枝も強い |
| 命どぅ宝 | ぬちどぅたから | 命こそ宝 |
| 野辺ぬあばら屋に月漏らち居てぃん 肝や十尋屋ぬ黄金座敷 | ぬびぬあばらやにちちむらちうてぃん ちむやとぅひるやぬくがにざしち | どんなに粗末な家で暮らそうと、質素な生活をしていようと、心さえ満ち足りていれば幸せを感じることができる |
| 人ぬ事あんくそんかん 己ぬ肘ぬがば落たし | ぴぃとぅぬくとぅあんくそんかん どぅーぬぴぃじぃぬがばうたし | 人のことをあれこれ言うよりも、まず自分のやるべきことをきちんとやりなさい |
| 下手からどぅ習てぃ 優りてぃや行ちゅる 及ばらんとぅ思てぃ 思案するな | ふぃたからどぃならてぃ すぐりてぃやいちゅる うふばらんとぅうむてぃ しあんするな | 下手だからこそ練習や稽古を積んで、技や芸を磨いていくのだ |
| 古火木切ー 焚 付かい易さん | ふるふぃーじれー てー ちかいやっさん | 以前に火がついた木切れはまた火がつきやすいように、男女も一度熱くなった者同士は別れてもまた熱くなりやすい |
| 実入ら首折りり | みーいりら くびうりり | 偉くなればなるほど謙虚になりなさい |
| 水ぇー 洗てー 飲まらん | みじぇー あらてー ぬまらん | 水は洗っても飲めないように、人間も悪いものに染まったらなかなか抜け出せない |
| むにいざば慎み 口ぬ外出だすなよ んだしから又ぬ 飲みぬらなぬ | むにいざばつぃつぃしみ くつぃぬふかんだすなよ んだしからまたぬ ふくみぬらなぬ | 言葉は慎み軽率な発言はよしなさい |
| 家習る外習 | やーなれーる ふかなれー | 家の行いが外に出たときに表れる |
| ゆかるふどぅ稲や あぶし枕 | ゆかるふどぅいにや あぶしまくら | 人も稲穂と同じで、立派になればなるほど、礼儀をわきまえた謙虚な人になりなさい |
| 嘘物言や盗人ぬ始まい | ゆくしむにーや ぬすどぅぬ はじまい | 嘘をつくことは盗人の始まり |
| 若さる時ぬ難儀ぇー買てぃんしー | わかさるとぅちぬ なんじぇーこうてぃんしー | 若いときの苦労は買ってでもしよう |
| 童、習しむ | わらべー ならーしむん | こどもは何でも習わせるもの |
| 港口んじぇ船わてぇ ならん | んなとぅぐちんじぇ ふにわてぇ ならん | 船が着いたからと言って油断したら危ない |
| 孫がー目ーんかい 入ってぃん 痛やまん | んまがーみーんがい いってぃんやまん | 孫は目に入れても痛くない/td> |

